一流の渋谷区 税理士
『GOA規格』であるわけだが、イプサムの場合もそれに合格しなくてはならない。
コスト面では逆にかなり高くつくことだけに、その分を何で切り詰めていくか?それは開発責任者がやらねばならないもっとも難しい課題。
であった。
しかし、かなり不安があったこともKは素直に語っている。
「このクルマが、どのようなかたちでまとまるのか非常に心町でした。
しかし、思った以上にというと変ですが、育ちが良かったのか完成したクルマを見ますと、相官足していた幅広い用途にベストフィットしているようになったと自信を深めました」という。
鳥羽は最初の試作モデルが完成したとき、想像以上にボディがしっかりしていることに驚いた。
「走行実験でもっとも苦しいのが悪路耐久テストという項目なんです。
これを二万加もやると、普通のクルマではボディは、ガタガタになって使いものにならなくなり、廃却せざるを併なくなるのですが、イプサムの場合には二万kmの悪路耐久をやったあとてもまだボディがしっかりしているので、廃却はしないでそれをブレーキテスト別に使ってきました。
育ちがいいというのはウソじゃありません」クルマの良さはカタログ値だけではなかなか伝わりにくい。
やはり実際に乗って試して丸みの強い外皮デザインだが、骨格は開発陣も驚くほどしっかりしたものになっていた。
苛酷な悪路での耐久テストを2万5000Mも走ったあとでも、まったくガタガタにならなかった。
それは「育ち,かいい」ためではないかといわれている。
みる必要がある、と開発障は口をそろえていう。
「ニュ-ジャンルのクルマとして、われわれが考えてきた一台三役として使い込んでいただくことで、きっと新しいライフスタイルができるのではないか。
それがわれわれの願いでもあります」と商品監査室の善積は主張する。
一九八七(昭和六二)年に入社して以来、エンジン開発部門はかりを歩んできて、発表の半年前から製品企画に移った豊村能成は、最後の仕上げの段階しか関わっていないが、それでも出来栄えの感触には自信があるといっている。
寸社内の声を聞いてみました。
若い連中はスキ-に行くのに使いたいクルマといっていました。
それから女性や現役をリタイアしたかたでも、視界やシートの高き、ステップの高さなどに留意していますので、使いやすいと思います。
オプションで用意したパックモニター(後方を確認できるモノクロのピデオカメラを装備して、運転席のモニターに鏡像として映すもの)なども便利ではないでしょうか」という。
Mは、商品的にバランスのとれたものである必要を方説。
いわゆるレーダーチャートにのせたとき丸いクルマ、すなわちいろいろのメリットや性能が、どれをとっても一定のレベル仁あるようにと考えてきた。
T車体の尾聞は、イプサムのセールスポイントについて、「勉強部屋を設計するつもりでやってきました。
それは、静かであること、どれをとっても違和感のない性能であること、オーディオぞ良い音で聴けること、でした。
はほぼ満足てきたと考えています」スパシオとラウムのコンセプトこのイプサムを革切りに、Tの乗用車のボディデザインの流れにひとつの新しい方向性が誕生したということができる。
それは、丸みのあるワンボックス型で、室内空聞を広く確保しキャビンをひとつの部屋としてできるだけ自由に使えることを考えるというコンセプトである。
イプサム出現を追いかけて、九七年にはもっと小さいボディで、二一列シ-トを備えたスパシオが登場した。
カローラ・スパシオである。
カローラはTの全生産台数の四分の一を占める巨大な商品群。
その一角にこのスパシオが加わったのだから、こうしたスタイルが一時的な試行錯誤の産物でないことは明らかだ。
スパシオの狙いとするコンセプトも、また採用されたデザインも、Tグループのひとつである関東自動車工業(関東自工)の自主的な研究から生まれたものだが、企画が生産を条件として進行した時点で、T本社のデザイン部門もそれに対抗するように案を出している。
関東自工はそれまで超高級サル-ンのセンチュリ-や中型のFF乗用車、コロナエクシヴ、カリ-ナどD系などの生産を担当してきており、ひと昔前にそれらが人気車稀であったころ、岩手県に大きな組み立てラインを建設した。
が、自動車の流れの変化によって売れ行きが止まり、ラインの操業もままならないところまで生産量が落ちてしまった。
何か新しいクルマをそのラインに流さないことには会社として深刻な事態になってしまう、ということから、必死になって新しいコンセプトを親会社であるTに提案した、という状況があった。
関東自工はカローラ系の設計委託を受けていた。
そこで、カローラを基本に新しい時代に対応するクルマの検討を独自に始めていた。
カローラのフロアの上に、原寸大のペーパー製初モックアップをつくった。
このクルマはパッケージンクは、クレイモデル以前に1/5のペーパーモデルてパッケージングの検討からスタート。
この段階では後に登場するラウムと同じく左後ろのドアはスライド式だった。
めでたくその提案はT本社の受け入れるところとなり、生産も委託されることになったのだった。
自主的な研究が関東自工で始まったのは、スパシオが発売される二年半ほど前のことだった。
テーマはまさしく「部屋」、それもキャビンを家庭のリビングルームになぞらえたものだった。
最初からクルマをデザインするということではなく、幼い子どもがいる夫婦の明るく楽しい暮らしをイメージした生活シ-ンをスケッチに描くことから始まった。
提案の段階では、とくにカローラのプラットフォームを使用することを意識はしていなかった。
むしろ、全長を四m以内に収めることで、より取り回しのいいクルマ、コンパクトな外観を意識しそのなかで、三列シ-卜だけは組み入れることをデ、ザイナ-は考えていた。
そして第二列のシ-トに子どもを座らせて、前後には大人が乗り優しく子どもを包みこむような発想があったという。
この提案がトヨ夕でカローラシリーズ全体の開発の指揮を執るHチ-フエンジニア(当時)に示されたとき(一九九四年秋)の状況は複雑なものだった。
スリム化を図って開発され、コスト画て有利と考えていたカローラが、発表直後から市中では安っぽいといった不評に泣かされていた。
本体の手直しを進めながらも、なにか新しいジャンルのものを追加しなくてはいけないという焦りのなかで、関東自工からの提案は本多にとって新鮮に映ったに違いない。
経営陣に対するプレゼンテーションても、このデザインは高く評価されさっそく開発に掛かることが決定する。
丸く可愛らしいそのスタイリングは部内で『マメグウ』と呼ばれることになったが、それは小さな象という意味とともにフランス語の『マ・メゾンリ私の家』との掛けことばであった。
正式の名称であるスパシオは、イタリア語の『スパッティオH空間』を基未にした造語であるが、両白いことにその後に登場するさらに小さなワンボックスカ-、ラウムもまた、ドイツ語のラオムH空間、これはまた英語のル-ムと同義で部尾の意味もある』からきている。
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